アラン島に残るプロテスタント教会の廃墟(アイルランド)アイルランドの西に浮かぶアラン島。その島で見かけた風景の一つが下の画像。何の変哲も無い教会の廃墟と柔らかな空のコントラストがのどかだよね。
ところが、上の画像は現代にも尾を引く歴史的な問題を示しているんだよ。ある意味では、いまだに解決できない北アイルランド問題の裏返しかな。 上の画像に写っているのは、アイルランドのアラン島に残されたプロテスタント教会の廃墟なんだ。つまり、西暦1922年にアイルランド自由国が成立しイギリスの支配から脱したときに、カトリックの中に取り込まれることを嫌がったプロテスタントの人々は島を出て行ってしまった。その結果、彼らの教会は廃墟となったんだ。 もう一つのアイルランド問題プロテスタント中心の北アイルランドでは、少数派のカトリックの人々がアイルランドへの統合を求めているよね。このアラン島ではその現象が逆に起きている。というのも、アイルランド自由国成立の際に大部分のプロテスタントは島を出たけれども、小数のプロテスタントが島に残っている。独自の教会を失った彼らは、カトリックの教会で礼拝していると土産物店の女主人から聞いたよ。 この問題は、宗教に限られたことではないんだ。島の各所には荒れ果てた家や屋敷が残されている。これも島から逃げだしたプロテスタントの人々のもの。ところが、彼らが島を出て行ってから、所有者のわからない建物や土地が島にはたくさん残されている。 国際的に注目を集める「北アイルランド問題」とは裏腹の問題が、南のアイルランドに残されているんだね。(下の画像は、のどかなアラン島の田舎道の様子。)
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