スペイン内戦とピカソの代表作「ゲルニカ」西暦1936年2月16日、スペインの総選挙で人民戦線が勝利を得た。その5ヵ月後の7月17日、スペイン支配下のモロッコで軍部が反乱を起こし、スペインの内戦が勃発した。その年の10月1日、フランコ総統が反乱軍政府の代表に就任した。翌月の11月6日、共和派政府が首都マドリッドを脱出した。 西暦1937年4月26日、フランコ総統の独裁政府に協力していたドイツ空軍が、共和派に属するバスク地方の村ゲルニカを爆撃。その惨事をモチーフに、ピカソが「ゲルニカ」(下の画像)を描いた。真っ赤な血の流れる戦争を白黒で描いたことについて、ムンクが激賞したらしい。 そして西暦1939年、スペインの独裁者フランコ総統が勝利宣言を発した。内戦に明け暮れていたスペインに、苦い平和が甦った。しかし、共和派を支持し、フランコ独裁政権に反対していたピカソは、二度と故国スペインに戻ることは出来なかったらしい。
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