ラファエロの描く聖母(パラティナ美術館、フィレンツェ)私はイタリア・ルネッサンスの芸術家の中では、ラファエロが大好き。特にラファエロの描く聖母にはぞっこんなんだ。そんな私が大好きな美術館は、フィレンツェのピッティ宮殿の中にあるパラティナ美術館。というのも、そこではラファエロが描いた様々な聖母を見ることが出来るから。このページでは、その中から三つの作品をご紹介しよう。 ラファエロの「大公の聖母」
まずは、西暦1506年頃(ラファエロが23歳)に描かれた「大公の聖母」(右の画像)。「大公の聖母」といっても、この聖母の息子が大公になったわけじゃない。19世紀初頭のハプスブルク・ロレーヌ家のトスカナ大公フェルナンド3世によって購入されたというどうでもよい事実がその呼び名の理由らしい。 名前はどうでも良いけど、明暗があって、しかしシンプルなところが好きだな。 余談ながら、この絵を購入したトスカナ大公フェルナンド3世は、この絵にぞっこん惚れこみ、眠るときにはこの絵をベッドの上に飾り、旅に出るときにも持ち歩いたらしい。その気持ちはよくわかる。 ラファエロの「天蓋の聖母」
次の作品は、西暦1508年頃(ラファエロ25歳)に描かれたと推定されている「天蓋の聖母」(あるいは「聖母子と諸聖人」)。聖母子の周囲には、諸聖人が描かれている。が、右の画像では諸聖人は割愛しちゃいました。だって私が惹かれているのは聖母だけだからね。 なお、この絵は未完成だといわれている。 ラファエロの「小椅子の聖母」そして、最後にご紹介するのは、私が最も好きな作品。「小椅子の聖母」あるいは正式名称「聖母子と子供の洗礼者ヨハネ」(下の画像)。西暦1516年頃(ラファエロ33歳)に描かれたと推定されている。
この絵に描かれている聖母マリアが、私は大好きなんだなあ。天上の聖母マリアではなくて、この世に生きるものの聖母マリアって感じがするじゃない。 ちなみに、かつてはこの絵に描かれている女性は庶民だと考えられていたことがあったらしい。実は私もそう考えていたんだ。 ところが、この椅子は法王庁で使われていたものに似ているんだって。しかも、彼女の東洋風のターバンと肩掛けは、ラファエロの時代に貴婦人の間で流行していたものらしい。というわけで、この聖母マリアは庶民ではないというのが現在の通説みたい。 ああ、大好きな作品について書いたものだから、ついつい力が入って疲れちゃった。ちょっと休憩しようっと。 ローマで見るラファエロ休憩の前に追加。上ではフィレンツェのパラティナ美術館で見るラファエロ作品を取り上げたけど、彼の作品はローマでも見ることが出来るよね。ローマで見るラファエロといえば、何と言ってもヴァティカン博物館・美術館かな。その中にある署名の間では、ラファエロの「アテネの学堂」「聖体の論議」「パルナッソス山」などを見ることが出来るんだ。 その他にも、ヘリオドロスの間や火災の間でラファエロ作品を見ることが出来るし、コンスタンティヌスの間ではラファエロの弟子たちの作品を見ることが出来る。
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