ヨーロッパの歴史風景 先史・古代編




西暦463年、ブルグント王国(フランス南東部)にてゴンドバルド(ゴンドボー)王が即位した。


ゲルマン系ブルグント族の移動

元々ゲルマン系ブルグント族は北欧はバルト海の島に住んでいた人々だと考えられている。(その前にはノルウェーに住んでいたという説もある。)

人口問題が原因だったのか、彼らは2世紀頃にポーランドあたりに移住した。ところが他のゲルマン系部族に圧迫されて、やがてドイツ南部に異動。西暦406年頃にはライン川を越えてガリア(今のフランス)に落ち着いたんだそうな。

ところが現在のハンガリーあたりに定着していたフン族に敗れてしまった。そこで、崩壊寸前の古代ローマ帝国の許しを得て、現在のフランスの南東部へ移動したわけだ。

ところが西暦451年には、古代ローマ帝国軍と西ゴート族やフランク族などが結束し、カタラウヌムの戦いでフン族を打ち破ることが出来た。その戦いで活躍したブルグント王国の王ゴンディオックは、ブルグント王国を拡大していったんだ。

ブルグント王国の王ゴンドバルド(ゴンドボー)登場

そのゴンディオック王が西暦463年に亡くなった。ブルグント王国の王として即位したのが、息子のゴンドバルド(あるいはゴンドボー)だった。

ゴンドバルド王統治下のブルグント王国は、ガロ・ローマ文化にゲルマンの新しい要素を取り込み、独特の文化を育んだらしい。(下の画像はゴンドバルド王が宮廷を営んだフルヴィエールの丘から見下ろしたリヨンの街。)

フルヴィエールの丘から見下ろしたリヨンの街(フランス) フルヴィエールの丘から見下ろしたリヨンの街(フランス) フルヴィエールの丘から見下ろしたリヨンの街(フランス) フルヴィエールの丘から見下ろしたリヨンの街(フランス)

ローマ留学経験

先王ゴンディオックが亡くなった時、ゴンドバルドは古代ローマ帝国の、つまりイタリアの都ローマに留学していたんだ。つまり、本場で古代ローマ帝国の文化を学んだわけだ。もちろん、その文化には古代ローマ人も好きだったワインも含まれているんだろうね。

父王に感謝すべきなんだろうけど、ゴンドバルドが継承したブルグント王国の領土の中には、現在のブルゴーニュ・ワインの名産地コート・ドールも含まれていたんだ。ゴンドバルド王も愛飲したかな。(下の画像はコート・ドールの中にあるジュヴレ・シャンベルタン村のブドウ畑。)

ブルゴーニュ・ワインの中心コート・ドールのブドウ畑(フランス) ブルゴーニュ・ワインの中心コート・ドールのブドウ畑(フランス) ブルゴーニュ・ワインの中心コート・ドールのブドウ畑(フランス) ブルゴーニュ・ワインの中心コート・ドールのブドウ畑(フランス)

わざわざ書くまでもないかもしれないけど、ブルグントという言葉から、私たちが聴きなれているブルゴーニュという地名が出てきている。ついでながら、英語ではバーガンディだけどね。

王位継承争い

このブルグント王国の王位継承なんだけど、実は平和のうちに行われたわけじゃなかったんだ。ゴンドバルド王の二人の弟キルベリクとゴドマールは、ゴンドバルドから王位を奪おうとしたんだ。そして、二人の弟はゴンドバルド王に殺されてしまった。

殺された弟の一人キルベリクには娘がいた。ゴンドバルド王はその娘を養女にした。やがて娘は成長し、フランク王国の王となったクローヴィスに嫁いでいった。そう、その娘こそクローヴィスをカトリックに改宗させたクロティルドだね。

フランク王国との争い

ブルグント王ゴンドバルドの養女としてクローヴィスの許に嫁いだクロティルドなんだけど、父キルベリクを殺された恨みは忘れてはいなかった。クロティルドはクローヴィスをけしかけてブルグント王国と戦うように仕向けたという説もある。

やがて、ブルグント王国軍とフランク王国軍は後の中世ブルゴーニュ公国の首都ともなったディジョンの近くで激突。クロティルドの策略によりゴンドバルド王の残る弟ゴドジゼールが寝返ったこともあり、ブルグント王国軍が惨敗。

ブルグント王国を立て直したゴンドバルド王

フランク王国軍に大敗したゴンドバルド王なんだけど、そのままでは終わらない。まず、裏切った弟ゴドジゼールに奇襲をかけて殺した。

更には本拠地をアヴィニョン(後に教皇庁が置かれた)に移し、ブルグント王国を再建したんだ。(下の画像はアヴィニョンの風景。)

かつて教皇庁があったアヴィニョンの眺め(フランス)

でも、フランク王国の王妃クロティルドの恨みはまだ消えてはいなかった。この物語はまだ終わらないんだ。でも、その続きはまた後のページで。

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関連リンク

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