ヨーロッパの歴史風景 近世編




西暦1787年、イタリア南部の街ナポリに、考古学博物館が設けられた。


ファルネーゼ・コレクションとポンペイの出土品

西暦1734年、スペインのブルボン家から出たシャルル3世が、ナポリ王に即位した。彼の母親はイタリアの名門ファルネーゼ家の出身だった。その関係で、彼はファルネーゼ一族が集めた多くの美術品・芸術品を相続することになった。

加えて、西暦1748年から始まったポンペイの発掘作業で発見された出土品も、ナポリ王シャルル3世(カルロス3世)のコレクションに加わった。

ナポリ国立考古学博物館

その後、父親からナポリ王位を継承したフェルディナント4世は、膨大な数の美術品・芸術品を一括して保存・展示しようと考えた。そのために16世紀に建てられたストゥディ館の改装工事を始めたんだ。それが西暦1787年のことだった。

ナポリ国立考古学博物館の正面入口(イタリア) その後、ナポレオンによるイタリア支配の影響などもあり、博物館の改装工事は中断と再開を繰り返した。しかし、西暦1816年には改装工事も完了し、「ナポリ王立ブルボン家博物館」が完成したわけだ。

それが現在のナポリ国立考古学博物館(右の画像は博物館の正面)となっている。

下の画像は、現在のナポリ国立考古学博物館の館内の様子。ローマにあるヴァティカン博物館に比べれば展示品は少ないけど、ポンペイの出土品など面白いものが多いんだ。

ナポリ国立考古学博物館の館内の様子(イタリア)




ついでだから、ナポリ考古学博物館の展示品から二点をご紹介しておくね。下左の画像にあるのは、ポンペイから出土したモザイク画。下右の画像は、通称「青い壷」と呼ばれる白い浮き彫り装飾を施したガラスの壷。他にもポンペイから出土したアレクサンダー大王のモザイク画など、見逃せない美術品・芸術品が多いよ。

ナポリ国立考古学博物館にあるポンペイ出土のモザイク(イタリア) ナポリ国立考古学博物館の「青い壷」(イタリア)

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