ヨーロッパの歴史風景 先史・古代編




西暦98年、古代ローマ帝国の皇帝としてトラヤヌスが即位した。彼の統治下に帝国の版図が最大となった。


古代ローマ帝国に最大の版図をもたらした
五賢帝の一人 トラヤヌス

西暦97年、五賢帝と称された古代ローマ皇帝の一人ネルヴァ帝が、今のイタリアの首都ローマの名門に生まれたトラヤヌスを養子に迎えた。その翌年の西暦98年、ネルヴァ帝が亡くなり、トラヤヌスが古代ローマ皇帝に即位したんだ。

フォロ・ロマーノにあるトラヤヌス帝の記念柱(ローマ、イタリア) まず皇帝トラヤヌスは、古代ローマ帝国北部の守りを固めた。ゲルマン諸族の住む土地と帝国との境界線に、防衛線を設けたんだ。その防衛線は、ライン川からドナウ川にまで及んでいた。

他方でトラヤヌス帝は古代ローマ帝国の領土を拡大している。2世紀の初頭には自らダキア(現在のルーマニア)に遠征している。

パルティアとも戦い、またアルメニア方面にも領土を得たんだ。その結果、彼の治世下において古代ローマ帝国の版図は最大となったわけだ。(右の画像はローマフォロ・ロマーノに残るトラヤヌス帝の記念柱の様子。)

でも、皇帝トラヤヌスは戦争ばかりしていたわけじゃない。港や道路を整備し、商業施設を建設し、産業の育成にも気を配っていたらしいよ。

また、トラヤヌス帝支配下の古代ローマ帝国では、文化の華も開いていたんだ。例えば歴史家のタキトゥス、詩人のユウェナリスなども活動していたんだって。(私はどちらも読んだことがないけどさ...。)

但し、彼はキリスト教徒を迫害してもいる。大規模な迫害ではなかったらしいけど、アンティオキアやエルサレムの司教たちが殉教したらしいよ。

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