ヨーロッパの歴史風景 近世編




西暦1544年、イタリアの博物誌に初めてポモドーロ(トマト)が登場した。やがて、トマトはイタリアの味覚に革命を起こすことになる。


イタリアの味覚を支える
ワイン、オリーヴ、そしてトマト

イタリア南部カンパーニャ地方で買ったドライ・トマト イタリアは美味しい・・・なんて、ここでわざわざ書くまでもなくわかりきったことだよね。そんなイタリアの味覚を支えているものといえば、ワイン、オリーヴ、トマトだよね。

というわけで、イタリアを旅したことのある人ならばわかると思うけど、イタリアの御土産にワインやオリーヴ、そしてドライ・トマトを買って帰りたくなっちゃうわけだ。

右の画像にあるのは、イタリアの南部のカンパーニャ地方を旅したときにアマルフィの街で買ったドライ・トマトなんだけど、これを使ってパスタを作ると美味しいんだ !!

南米からイタリアにもたらされたトマト

イタリアの味覚、特にイタリア南部の料理には欠かせないトマト。でも、トマトがイタリアに伝わったのって、16世紀のことなんだって。実はイタリアとトマトの歴史って、ほんの数百年しかないわけだ。

話は西暦1521年のこと。スペインのエルナン・コルテスが南米のアステカ帝国を征服した。そのエルナン・コルテスが、トマトに出会った最初のヨーロッパ人だとの説もある。

そして、スペイン人の手によって、トマトがイタリアにもたらされたわけだ。いつ誰によってトマトがイタリアに伝えられたかははっきりしないみたいなんだけど、イタリアの博物学者マッティオーリなる人物によって西暦1544年に出版された「博物誌」という書物にはトマトのことが書いてあるらしい。

パスタと出会ったトマト(ポモドーロ)

私たちが馴染んでいる「トマト」という名前は、アステカの人々の言葉で「トマトゥル(膨らむ果実)」という呼び名から来ているんだけど、イタリア人はトマトのことを「ポモドーロ(黄金のリンゴ)」と呼んでいる。最初にイタリアにもたらされたのが黄色いトマトだったからと解釈する学者もいるらしいよ。

16世紀には観賞用として栽培されていたトマトなんだけど、やがて食べ物として認められていったんだ。イタリアが飢饉に襲われ、あまりにお腹が空いた人々がトマトを口にしたことが、ヨーロッパでトマトが食用とされたきっかけだという人もいるね。

そんなトマトの主産地の一つがイタリア南部。偶然か神の思し召しか、イタリア南部はデュラム小麦の主産地でもあった。デュラム小麦といえば、パスタの原料だよね。ここで、食べ物としてのトマトとパスタが出会ったわけだ。(下の画像は、イタリア南部カンパーニャ地方の海辺の街アマルフィで食べたトマト・スパゲティ。)

イタリア南部カンパーニャ地方の街アマルフィで食べたトマト・スパゲティ イタリア南部カンパーニャ地方の街アマルフィで食べたトマト・スパゲティ イタリア南部カンパーニャ地方の街アマルフィで食べたトマト・スパゲティ イタリア南部カンパーニャ地方の街アマルフィで食べたトマト・スパゲティ




イタリアのピザを代表する
ピッツァ・マルゲリータ

イタリアのパスタに革命を起こしたトマト。もちろん、同じくイタリアを代表する食べ物であるピザにだって影響しないわけにはいかないよね。

というわけで、下の画像に御紹介するのは、ナポリ名物のピッツァ・マルゲリータ。元祖と言われるブランディのピッツァ・マルゲリータだよ。トマト・ソースの赤、バジルの緑、モツァレラ・チーズの白は、イタリアの国旗 の三色の一つがトマトなんだ。

イタリア南部ナポリにある元祖ブランディのピッツァ・マルゲリータ

【参考】都市別ツアー検索


【参考】都市別ホテル検索


トマトを使った料理の美味しさの秘密

では、何故にトマトを使った料理が美味しいか ?? 資料を読んで調べてみた。まず、その秘密はトマトに含まれるグルタミン酸にある。グルタミン酸は旨味成分の一つなんだそうな。だから、煮込んだトマト・ソースは美味しい !!

もう一つの秘密は、同じくトマトに含まれるクエン酸やリンゴ酸にある。クエン酸やリンゴ酸は、肉や魚介類の臭みを消す効果を持っているんだそうな。



関連書籍

参考になる・・・かもしれない本を探してみました。


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関連リンク

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン(イタリア)」
・第一部 ソレント・アマルフィ編
・第二部 パエストゥム・サレルノ編
・第三部 ナポリ編
・第四部 ローマ・ヴァティカン編



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